株主・投資家の皆さまへ
株主の皆様には、平素より格別のご支援・ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。2024年３月期は、当社グループの中核である株式会社マネーパートナーズにおいて、より多くのお客様が取引しやすい環境の構築に引き続き取組んでおります。パートナーズＦＸｎａｎｏにおいては、所定の取引条件の下、業界初の「米ドル／円」をはじめとする当社の主要取扱通貨ペアの計５通貨でスプレッド「０．０銭（売買同値）」の提示を継続しており、さらに「米ドル／円」では取引数量の上限を最大５万通貨に拡大するキャンペーンなど、商品性に幅を持たせる取組みを行っております。また、パートナーズＦＸに於いては、「米ドル／円」「豪ドル／円」「英ポンド／円」「ユーロ／円」等のクロス円を始め、主要なストレート通貨（対円以外の通貨）で、＜ゴールデンマネパタイム＞を設定し、かかる時間帯において業界最狭水準のスプレッドを提示しております。このマネーパートナーズの＜得意技＞スプレッド０.０銭（売買同値）と、主力商品であるパートナーズＦＸでの、＜ゴールデンマネパタイム＞の両サービスにより、同業他社との差別化を図り、今後も厳しい競争環境の中で既存のお客様に一層のご利用をいただくとともに、新たなお客様の獲得に繋げてまいります。
また、コスト面に関しては、2023年３月期末において、一層＜筋肉質＞な会社へと変貌を遂げるべく、Manepa Card（資金移動業）から撤退することを決定し、2023年９月29日をもってサービスを終了いたしました。かかる撤退により事業コストを削減し、マネーパートナーズの主力サービスであるＦＸを軸とした「店頭デリバティブ取引」への更なる経営資源の集中を図ってまいります。
株主様への利益還元といたしましては、当社は2023年３月15日付の取締役会にて配当方針を変更し、配当性向の目途を「親会社株主に帰属する当期純利益の30％」としていたところ、これを「同50％」に引き上げております。これにより、2023年３月期の年間配当は前年比５円25銭増額の12円75銭、2024年3月期中間配当は前年同期比２円25銭増額の６円とする予定であります。
当社は、2023年９月15日にスタンダード市場への選択申請書を提出致しました。
今般の東証の規則改正における2025年３月末での経過措置の終了と2023年９月29日を期限とするスタンダード市場への再選択の機会を踏まえ、プライム市場の上場維持基準の適合を継続して目指すことと現時点でスタンダード市場へ移行することのいずれが当社の企業価値向上に繋がり、株主様をはじめとするステークホルダーの皆様にとって最適な選択となるかにつき、慎重な議論を尽くしました。その結果、厳しい競争環境下において中長期的な視点から成長戦略の実行に向けて経営資源を集中させることが当社の持続的成長と企業価値の向上に資すると総合的に判断し、現時点でのスタンダード市場選択が合理的であるとの結論に至りました。かかる選択申請にかかわらず、当社はプライム市場の上場維持基準の適合に向けた計画に掲げた数値目標を据え置くこととし、その達成に向けた各種の取組みにつき適時適切に見直しながら継続的に実行していくことで、将来的にはプライム市場の新規上場基準をも充足する企業へと成長すべく、一層の企業価値の向上に努めてまいります。
引き続きご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2023年10月株式会社マネーパートナーズグループ代表取締役社長福島 秀治
